英国12月最終サービスPMIは51.1に低下。雇用は3カ月連続で減少

英国の2024年12月の最終サービスPMIは51.1となり、速報値の51.4を下回ったものの、それでも前月の50.8を上回った。総合ＰＭＩは予想の５０．５から５０．４と若干低下し、企業活動全体が小幅ながら増加していることを示唆した。

主な調査結果:

• 雇用： 3か月連続で減少し、過去15年以上で最も急激な雇用削減ペース（パンデミックを除く）を記録した。調査対象企業のほぼ25％が人件費の削減を報告した。
• 事業活動: わずかな伸びが認められたものの、景況感と消費者信頼感の低迷により、新規雇用の流入はほぼ停滞した。
• 投入コストのインフレ: 人件費の上昇を背景に８カ月ぶりの高水準に加速した。
• ビジネスの楽観主義: ２０２５年の生産伸び見通しは１１月の２３カ月ぶり低水準にとどまり、引き続き低迷した。

S&P グローバル マーケット インテリジェンスの経済ディレクター、ティム ムーア氏のコメント (Forexlive 経由):

「英国のサービス部門は企業活動のわずかな上向きで年末を迎えたが、2025年の国内経済見通しに対する懸念が新規労働流入に重くのしかかっている。人件費の上昇と顧客予算の低迷が大きな懸念となり、成長の勢いが鈍化した。

テクノロジーサービスなどの特定分野は回復力を示したものの、より広範なセクターは需要の低迷とコスト圧力の激化により苦戦した。投入コストのインフレ率は8カ月ぶりの高水準に達する一方、暗い経済見通しの中での慎重な雇用戦略を反映して、人員削減がより広範囲に及んだ。」