12月18日に公開された写真で、ケルチ海峡で嵐によりタンカー2隻が損傷した事故を受け、海岸線に流出した石油の除去作業に取り組むボランティアたち。アナパ市長室/ロイター
損傷したタンカーからの原油流出により、ロシア黒海の海岸線に沿って長く続く砂浜が汚染され、大気を汚染し、この地域を襲ったここ数年で最悪の環境災害の一つとして野生生物を脅かしている。
地元対策本部によると、日曜の嵐で被害を受けたタンカー２隻からの流出事故により、リゾート都市アナパ近郊の海岸では約４０００人のボランティアが清掃活動を行っている。
緊急事態省は、清掃活動は海岸線49キロ（30マイル）に渡って行われたと述べた。
ソーシャルメディアに投稿された数多くの動画には、鳥たちが油の中でもがき、羽ばたき、飛ぼうともがいている様子が映っていた。海岸沿いには黒い油の跡も見られた。
「息をするのは不可能でした。私の車が煙を出しているのだと思いました…石油が私たちにやって来ました。これ以上は進めない。石油、石油、石油だ」とソーシャルメディアに投稿されたビデオで男性の声が語った。ロイターは、海岸沿いでの燃料油流出の影響を示すとされるビデオを確認できなかった。
タス通信の報道によると、被災したタンカーはどちらも築50年以上で、合計約9,200トン（6万2,000バレル）の石油製品を積んでいたが、漏洩の規模はまだ不明である。
船舶は救難信号を発したとき、ロシア本土と2014年にロシアがウクライナから併合したクリミアの間のケルチ海峡にいた。
タス通信は火曜日、３隻目のタンカーが救難信号を発したが、船体はまだ無傷で、油の流出はなく、乗組員は無事だったと伝えた。
ロシア当局はアゾフ海近くの人気観光地アナパを含む複数の地区に非常事態を宣言した。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官はボランティアに支援を呼び掛けた。
「アナパは石油流出と闘い、海岸を守っています。黄金の砂を持つ有名な場所には、毎年何十万人もの観光客が集まります」と彼女はテレグラムチャンネルに書いた。
「市当局は取り組んでいる。非常事態省は活動している。しかし、ボランティアの助けがなければそれはできません。」
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