ボンダイビーチ銃乱射事件で世界が同情を示す中、ネタニヤフ首相が激しく非難

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は日曜、ユダヤ人の祝日イベントでの銃乱射事件に各国が衝撃と同情を表明する中、オーストラリアの指導者を激しく非難し、アントニー・アルバネーゼ首相に「パレスチナ国家を求めるあなたの呼びかけは反ユダヤ主義の火に油を注ぐ」と警告したと述べた。

ガザ戦争中のネタニヤフ首相は、パレスチナ国家樹立を求める広範な要求と、2023年のハマスの攻撃後の同地域でのイスラエルの軍事攻撃への批判を、世界中で増大する反ユダヤ主義事件と結び付けようと繰り返し試みてきた。

日曜、他のイスラエル政府関係者も反ユダヤ主義攻撃の急増に対しオーストラリアにさらなる措置を講じるよう要請したが、ネタニヤフ首相はさらに踏み込んで、イスラエル人を含む少なくとも11人が死亡したシドニーの襲撃事件をパレスチナ国家への支援と結び付けようとした。

オーストラリアは、9月に世界の指導者が集まる国連の会合中にパレスチナ国家を正式に承認したいくつかの国の1つだった。パレスチナ外務省によると、１５９カ国がパレスチナを承認している。国際社会の大多数は、二国家による解決が数十年にわたる紛争を終わらせる唯一の方法であると信じている。

シドニーのボンダイビーチでユダヤ人イベントで武装集団が発砲、少なくとも11人死亡

ボンダイビーチ銃乱射事件で銃撃犯を武装解除した傍観者が英雄と称賛される

ネタニヤフ政権は、パレスチナ国家樹立を求める国際的な取り組みはハマスに報いると述べた。

オーストラリア銃乱射事件に対する世界の反応は次のとおりです。

イラン

イラン外務省のエスマイル・バガエイ報道官は、「テロと人の殺害は、それがどこで起きようとも容認できず、非難されなければならない」と述べた。オーストラリアは8月にイランとの国交を断絶し、シドニーとメルボルンでの反ユダヤ主義放火事件の首謀者としてイランを非難した。

米国

ドナルド・トランプ大統領は銃撃事件を「純粋に反ユダヤ主義的な攻撃」と呼び、マルコ・ルビオ国務長官は「反ユダヤ主義はこの世界に居場所はない」と述べた。

英国

チャールズ３世は「愕然とし、悲しんでいる」と語った。同氏は英連邦の指導者でもあり、イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領府は日曜日、ヘルツォーク氏が英国、カナダ、オーストラリアの英連邦３カ国での「反ユダヤ主義の蔓延」について警告するよう９月に国王に連絡を取ったと発表した。

一方、ロンドンの警察はユダヤ人遺跡の警備を強化すると発表した。

ドイツ

ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、今回の攻撃に「言葉を失った」と述べ、「これは我々の共通の価値観に対する攻撃だ。我々はここドイツ、そして世界中でこの反ユダヤ主義を止めなければならない」と付け加えた。

国連

アントニオ・グテーレス事務総長は、恐怖を感じていると述べ、「闇を打ち破る平和と光の奇跡を祝う祭り、ハヌカの初日に、世界中のユダヤ人コミュニティに心を寄せている」と語った。

インド

インドのナレンドラ・モディ首相は「凄惨なテロ攻撃」を非難し、「この悲しみの時に私たちはオーストラリア国民と連帯する」と述べた。

世界ユダヤ人会議

同団体のロナルド・ローダー会長は、「どのコミュニティも信仰、伝統、アイデンティティを祝うために団結することを決して恐れるべきではない」と述べ、「誤解しないでください。これで私たちが壊れるわけではありません」と付け加えた。

オーストラリア

「私は常に反ユダヤ主義の落書きに囲まれている。（シドニーの）東部の私たちのコミュニティのために考えているし、キリスト教徒として、私はイスラエルの人々の側に立つと宣言したいだけだ」と英国国教会の牧師マット・グラハム氏はオーストラリア放送協会に語った。パニックに陥った人々が避難するために入り始めたとき、近くのボンダイ聖公会教会で礼拝を行っていたと述べた。